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君と相互作用、  ※キャラレスブログ
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2025/09/08 (Mon)                  [PR]
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2011/08/07 (Sun)                  平穏は、戻ってこない、

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〔@関東のとある商店街にある喫茶店の片隅で、〕

喫茶店の隅に置かれたテーブルに、神宮寺優李ともう一人。男性――万満月は向かい合って座っていた。
といっても、2人は同時に入店した訳でもなければ、待ち合わせて出合った訳でもない。“いつものように”行きつけの喫茶店でくつろいでいた優李の元に、満月が押しかける形で現れたのだ。
2人の関係は一応、一般で言うところの師弟に酷似している。だからこそ、優李はさも当たり前のように向かいの席に座った満月に罰の悪そうな顔をすることさえあれど――満月に向かって強く「帰れ」ということもしなかった。
例えこの日本で一番苦手な部類に入る人間だとしても、例え嫌な思い出ばかりが頭をよぎるような知り合いだとしても、この人物は一応の恩は感じている“師匠”であり、なにより弟子だからこそ分かる…この人物の恐ろしい面についても、優李は熟知していたのだから。

そして、先に口を開いたのは優李ではなく――満月のほうだった。

まるで、奇跡のようじゃの。
……、どこが、です。か。
どこが?ふん、優李にしては珍しく愚問を問うな。
長年離れていた師匠と弟子…、その2人がこうして全く縁のない場所で再会するなど奇跡と称しても良いほどの物ではないか。
…。最近、妙な…人に、よく。絡まれるんです。
…貴方の、従兄弟だと。…いって、ました。…その人から、聞いたんじゃ…ないんです、か?

優李の視線は、ぶれることなくひざの上で握りこまれた両手に向けられている。目を合わせるなど。目を合わせるなど、優李にとってはちょっとした自殺行為である。それでも、先ほど発した言葉は、僅かながら相手の心を揺らしたらしい。いつも饒舌にケタリケタリと笑うように話す相手の声が、途切れる。
それに対し、優李はしてやった…とは思わなかった。この人物が黙るということは、多かれ少なかれまずいことを言ってしまった、ということである。小刻みに震える手、上を向くなどできる筈もない。――そして、案の定。

満月は優李にだけ聞こえるような小さな舌打ちを一つして……2人を隔てていた一本脚の机の、その脚を思い切り蹴り上げた。

全く。どいつもこいつも使えねーな。…勿論お前もだよ、優李。
黙って頷いてればいいものを、ここで従兄弟の話題出されて「そーそー!」なんて、俺が喜ぶとでも思ったか?
折角こっちが奇跡の再会演出してんだ。のれよ。その仏頂面が何より苛つくんだからよ。

豹変したのではない。これもまた、万満月という人間の一面だ。
そう思い直して、優李は視線だけをちらりと上に向けた。笑顔などは、浮かべていない。元々、笑うのは苦手なのだ。要望通りに“のる”ことなど不可能だ。ならば、何をされるのも覚悟で、話を進めよう、と。優李は唇を開いた

従兄弟さん……安瀬、さんが。
おい。やめろよ、優李。
………いや、です。
……安瀬、さんが。…教えて、くれ、ました。…万、さん。が。…今は、ウィルオールに居る…って。
………。
何が、したいん、ですか。…一人が気楽、って、言ったのは。…万さん、ですよ。
しかも、なんで……・。なんで、ウィルオール、なんです、か。
ウィルオールには“好戦的な人物は受け付けません”なんつー貼り紙はなかったからな。
それに、レイアークだと…お前らは俺を生かすだろ。

面倒くさい、とでも言いたげに、万は大きなため息をついた。その顔は酷く疲れた表情をしていて――優李は肌で感じる満月の機嫌の悪さに身震いした。
しかし、それ以上に優李は万の言葉に違和感を抱いた。生かす、とはどういうことだろう。それじゃぁ、まるで、この人は。と、

…万、さん?
戦場で死ぬ気分を味わいたいのじゃよ。…だから、戦場であったら本気になれ。我も、手は抜かぬ。
……我はな、優李。お前に殺してもらいたいのじゃよ。
本当に、いつまでたっても……貴方は、理解、できない…です。
結構。我も理解できぬわ。お前や、お前の兄や…我の従兄弟すらも、な。

その言葉はもう、怒った際の彼のもではなく、普段どおりの飄々とした得体の知れない気味の悪い口調に戻っていた。それだけ言って、男、万満月は座っていた席から腰を上げ、優李に背を向けて外界へとつながる扉に向かって歩き出す――と、その途中で意味ありげに振り返り…そして、万は、優李に向かって笑いかけた。

じゃが……一番分からぬのは神野とかいう奴の思考じゃな。全く、我とは逆の思想で困る。
…優李も、そうは思わぬか?

それだけ言って。万は踵を返して、振り返ることなく店の外へと歩き出した。人ごみにまぎれたその顔に悪人めいた笑みが浮んでいたことなどは、当然、誰も知るはずは無く。
優李は一人取り残された店内で、震える両の手を叱りつけながら、さっきの言葉の意味するところを考えないようにすることで精一杯だった。

常、
     (こんにちは、いとしき喧騒の日々よ、!)



優李と万さん。
こそっと言ってしまうと、優李で既に私より年下なので万さんの年になるともう考えてることが全く分からない。
ちなみにこんな会話してますが、2人して結構相性はいい。はず。

~16日までは夏休みなので、その間に返事と新規と調整をガチャガチャやりますね。
誰か戦闘にいかせたい。……恐らく、嵐杜だろうなぁ。
以前からですが、迷惑ばかりかけていて申し訳ありません…!今後の目標はペースアップです!キリッ←
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雨宮
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非公開
自己紹介:
+MLにて3人を動かす人間。
「神」の字トリオの親。学生。

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